クラウド投資再燃で見直される米国SaaS銘柄7選:ARR・NRRで選ぶ有望株

クラウド投資が再び注目を集めています。
データ使用量の増加、AI導入加速、企業のデジタル変革ニーズが重なり、サブスクリプションモデルを採用するSaaS企業が投資家の視点で再評価される状況です。
特にARR(年間経常収益)とNRR(ネット・リテンション率)は継続課金ビジネスを評価する上で不可欠な指標になっています。
この記事ではARRとNRRを重視しながら、米国SaaS銘柄の中でも有力と考えられる7銘柄を詳しく解説します。投資判断に役立つ実務的ポイントも併せてご紹介します。

ARRとNRRとは何か:SaaS投資の要点を理解する

ARRは年間経常収益で、サブスクリプション型ビジネスの収益力を示す主要指標です。
ARRの伸びは新規契約だけでなく既存顧客のアップセルやクロスセルがどれだけ成功しているかも反映します。
NRRは既存顧客からの収益が前年度比でどう変化しているかを示す値です。100%超であれば顧客からの総支出が増えている状態で、120%超の数値は非常に強い顧客ロイヤルティと追加利用の成功を示します。
ARRとNRRを両方見ることで、新規顧客の獲得力と既存顧客の収益拡大力を同時に評価できます。

投資判断のチェックポイント

SaaS投資でARR・NRRを評価する際のチェックポイントをまとめました。

  • ARR成長率が安定して高い企業かを確認する
  • NRRが100%以上かつ改善傾向にあるかを見る
  • ARPA(顧客ごとの平均収益)の推移を見る
  • 解約率(チャーン)が低く抑えられているかを確認する
  • AI製品との親和性やハイパースケーラーの投資波及効果を評価
  • 競合優位性とプロダクト独自性があるかを判断

これらを複合的に判断すると、成長余地のある銘柄を選びやすくなります。

銘柄7選(ARR・NRR基準で選出)

以下の銘柄はARR成長、NRR水準、AI活用の可能性、クラウド最適化需要などを総合的に評価して選びました。

  1. Snowflake Inc.(SNOW)
  2. Datadog, Inc.(DDOG)
  3. CrowdStrike Holdings, Inc.(CRWD)
  4. Okta, Inc.(OKTA)
  5. Zscaler, Inc.(ZS)
  6. MongoDB, Inc.(MDB)
  7. ServiceNow, Inc.(NOW)

個別銘柄解説

Snowflake(SNOW)
データクラウドプラットフォーム企業としてNRRが高水準を維持しています。
SnowflakeのNRRは継続的に120%前後で推移していると報告されており、大口顧客の追加利用が成長の原動力です。
AIワークロードの増加でデータ処理需要が拡大しており、ARR増加の余地が高いと評価されています。
購入シナリオとしてはAIデータ基盤の利用増、消費課金型売上の強化がポイントになります。

Datadog(DDOG)
可観測性とセキュリティ統合プラットフォームを提供するDatadogは、ARR・NRRともに高い水準です。
DevOpsとクラウド運用の複雑化から観測ツールの需要が増しており、NRRが120%前後で推移することがあります。
投資ポイントは企業のクラウドネイティブ化が続く限り需要が安定する可能性です。ガイダンスの安定性も注目点です。

CrowdStrike(CRWD)
サイバーセキュリティSaaSを提供し、ARRの伸びが続いています。
サブスクリプション収益が収益の大部分を占め、NRRも高い水準を維持しています。
AIによる脅威検知や予防の機能強化は中長期の競争力を高める要素です。サイバーセキュリティ投資は景気変動に比較的強く、長期投資の候補になります。

Okta(OKTA)
アイデンティティ・アクセス管理(IAM)のリーダー企業です。
Oktaは大企業を中心に利用が進んでおり、ARRは堅調です。
NRRは競合他社と比較して高い水準を保っており、企業内での認証需要の増加がARR増に寄与しています。
特にリモートワークやゼロトラストの導入が進む中で認証基盤への需要は継続すると考えられます。

Zscaler(ZS)
ゼロトラスト・アクセスとSASE(Secure Access Service Edge)を提供する企業です。
ARRは安定した増加が続いており、クラウド移行とネットワーク運用最適化の需要が追い風になっています。
NRRの水準も比較的高く、既存顧客の継続利用が収益増につながっています。競争激化のリスクはありますがゼロトラスト需要は持続します。

MongoDB(MDB)
ドキュメント型データベースで高い採用率を誇ります。
クラウドDBサービスを主力とし、ARRの伸びが堅調です。
既存顧客の利用範囲拡大によるNRR改善が見られ、ARRとNRRのバランスが良好です。
開発者コミュニティの支持が強い点も長期成長の下支えになります。

ServiceNow(NOW)
企業向け業務自動化プラットフォーム企業です。
ServiceNowはARRが高く、NRRも安定している点が特徴です。
企業内のワークフロー自動化ニーズは堅調に推移するため、ARR増加が見込まれます。
業務効率化投資の定着が強い追い風になります。

SaaS銘柄比較表

銘柄ARR/NRRの傾向成長ドライバー
Snowflake (SNOW)高ARR・高NRRデータ分析・AIデータ利用
Datadog (DDOG)安定NRR可観測性ツール需要
CrowdStrike (CRWD)高ARR・高NRRサイバーセキュリティ投資
Okta (OKTA)高NRRゼロトラスト・IAM
Zscaler (ZS)高ARRゼロトラスト・SASE
MongoDB (MDB)高ARRクラウドDB
ServiceNow (NOW)安定ARR・高NRR業務自動化

実戦的投資ポイント

投資をする上では、ARR/NRRの動きだけでなく、四半期決算のガイダンス、顧客構成、ARPAの推移、チャーン率にも注目してください。
特にNRRが複数四半期連続で改善している企業は、既存顧客の収益拡大が進んでいる証拠です。
購入のタイミングは押し目を待つ戦略が有効ですが、トレンドが崩れていると判断される場合は機動的に利益確定や損切りラインを決めることが重要です。

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まとめ

SaaS銘柄選びではARRとNRRを中心に据えることが有効です。
ARRは収益基盤の拡大度合いを、NRRは既存顧客の収益維持・拡大力をそれぞれ示します。
今回紹介した7社はそれらの観点で他社比較に耐える企業です。
ただし投資はリスクを伴いますので、ポジションサイズや損切りラインの設定を忘れないようにしてください。

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